日本政府の紋「五七の桐」を知っていますか 国際人にふさわしい教養を身に付けよう
世界を股にかけて活躍するビジネスリーダーに必要とされるのは、経済の動きを読む力だ。しかしそれだけで真のビジネスリーダーと言えるのか。国際社会で抜きんでるためには、深い教養も必要になる。京都で高級呉服を商う高橋泰三氏は、溜息が出るような艶やかで素晴らしい着物を作りだす。昨年末の紅白歌合戦で話題になった石川さゆりの着物も、高橋氏の手によるものだ。
だが呉服を着用する人は少なくなる一方で、製造も年々減少している。高橋氏は着物文化を広めるべく、2001年に銀座に進出した。いまでは全国から「泰三の着物」を買いに、顧客がやってくる。
「着物は日本の文化の集大成。これを息づかせていくのが私の使命だ」と高橋氏は言う。そのような高橋氏に4回にわたって着物文化に基づく教養を伝授していただく。これらを知っていれば、国際社会でも尊敬されるに違いない。
新年の所感を国民に語る安倍晋三首相の年頭記者会見が、1月4日に官邸の会見室で行われた。2016年は十干十二支で、60年に1度の丙申年に当たる。一般的に「申年は荒れる」と言われているが、さらに「火の兄」である丙がつくため、より波乱の年とされている。
2016年は「波乱」で始まった
実際に同日の大発会では、前年末より582円73銭安い1万8450円98銭の終値が付いた。年末の米株下落や中国経済悪化の懸念が主因だが、これらに加えてサウジアラビアとイランの断交に始まるスンニ派とシーア派の対立の激化など、国際リスクも高まっている。そのような中で安倍首相は「挑戦」という言葉を24回も連発し、長期政権への強い意欲を見せていた。
さて首相の会見などで使用される演説台の前面には、桐の紋章が付けられている。これが何を意味するかご存じだろうか。
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